TOSS-LAND / 算数 / 1年生

かたちあそび

 

宍戸威之(北海道・TOSSオホーツク)

 「かたちあそび」(東書 3時間)の実践記録です。
 

 

第1時

■事前に通信等を通して、家庭からいろいろなかたちの箱を持ってくるように呼びかけておく。
「教科書11Pです。題名をよみなさい。さんはい。」
「女の子が箱をつかって何かを作っています。何をつくているんでしょうか。」
子ども達は勢いよく手をあげる。指名して答えさせる。
「今度は御隣の男の子を指差しなさい。何をつくっているのかな。」
これもすぐに当てる。
同じように下に出てくる子も答えさせる。
積み木を準備する。円柱、立方体、直方体の積み木である。
「もう一度女の子のきりんをゆびさしなさい。(円柱の積み木を持って)これと同じようなかたちの箱や缶はいくつ使われていますか。ノートに書きなさい。」
すぐにできる。答えさせて○をつけさせる。
「(直方体の積み木を見せ)これと同じような箱はいくつ使われていますか。」
これは指示のしかたが悪かった。教科書には普通の直方体と、つぶれた直方体が出てくるのである。
子ども達はこれを別々のものと捉えた。混乱を与えてしまった。
同じようにタワー、汽車も聞いていく。
「今日は、皆さんが持ってきた、箱を使ってここの写真にあるような、どぶつや建物乗り物を作ります。ただし、のりやテープやはさみは使ってはいけません。」
何も使わせないで、乗せたりするのがポイントである。
このあとは、班にさせて大きなタワーを作らせたり、動物を作らせたりした。わいわい楽しそうに遊ぶながら終了。

第2時
■百玉そろばんから入る。「声を出しながら正確にはじくことで、脳が鍛えられる。」と話す。
声がよく出ていた。
「教科書81Pをひらきなさい。」
「男のこと女の子が箱をつかって何かをしています。おなじかたちのなかまは・・・と書いています。おなじかたちの箱をなかまわけしているんですね。」
「男の子のもっている箱をゆびさしなさい。その箱と同じ形のものはいくつありますか。」
すぐにこたえそうだったので時間調整のために次のように指示した。
「おとなりさんとそうだんしてごらん。」
その後に指名して答えさせる。
「6こです。」
「その通り。6こをぐるっとえんぴつででかこんでごらん。」
「次に、このかたち(といってボールをみせる)と同じ形はいくつありますか。」
「おとなりとそうだんしなさい。」
これもすぐにわかった。5個である。同じように立方体、直方体もやる。
「下の写真を指差しなさい。何をしているのかな。」
手を上げた子にすぐに指名する。「かたちをあてっこしています。」
「その通り。ではこのゲームをやってみましょう。」
といって、目のまえでダンボールを切り、装置を作る。それだけで子ども達は大喜び。
積み木を別なテーブルに置き、手で触ってみて、同じ形のものを選ぶというゲーム。
正解したらみんなで拍手。積み木は教師が渡す。
たまに、握手したり、セロテープなど、別なものを持たせると大喜びしていた。
これは大いに盛り上がった。
残り15分あったので、算数セットを出させる。
三角のタイル2枚だけ出させる。
「2枚を使って何かつくってごらん。」
こどもたちは、ちょうちょ、よっとなどを作っている。
さらにタイルを増やす。
「3枚で何か作ってごらん。」
同じように4枚でもやらせる。
その後に、黒板にいろいろなタイルを組み合わせて作ったロケットの絵を書く。
テストでも同じような問題がでる。
「この絵とおんなじにできたら持ってきなさい。」
正確にできたら「合格」にして、好きなものを作らせた。
全員合格して終了。

第3時
■研究会である。
百だまそろばんからはいる。子ども達一人一人に児童用の百だまそろばんを持たせる。
2までの数、10とび、2とび、5とび、数の階段、たしざん、ひきざんをやる。
百だまそろばんを箱にしまわせる。
「教科書82Pをひらきなさい。」
開きました!!という元気な声。お客さんがいるのでいつもよりも張りきっている。
「男の子と女の子が積み木をつかって絵を書いています。」
「パンダさんマークを指差しなさい。かたちをうつして絵をかきましょう。とあります。どんな絵がありますか。」
手を上げた子にすかさず指名する。
「すいかがあります。」
「その通り。ありますね。他にありますか?」
4つの絵すべてださせる。
「すいかの絵を指差しなさい。この絵の中にはどんなかたちが隠れているかな。」
手を上げた子に指名。
「○です。」
「その通り。赤鉛筆を持ちなさい。赤鉛筆でまるを丁寧になぞって御覧なさい。」
ここは簡単な作業なので時間差はあまり生じない。
8割できたところで次の指示をだす。
「ヨットを指差しなさい。ここにはどんなかたちが隠れていますか。」
すぐに指名。
「三角です」
「その通り。三角を赤鉛筆でなぞりなさい。」
8割できたら次の指示をだす。
「電車を指差しなさい。どんなかたちが隠れていますか。」
「ながしかく。」
「その通り。ながしかくを赤鉛筆でなぞりなさい。」
つぎは半分ができたところで指示をだす。
「ビルを指差しなさい。どんなかたちが隠れているかな。」
「ましかく。」
「その通り。赤鉛筆で真四角をなぞります。なぞったら、周りにいる先生どの先生でもいいです。好きな先生のところに行ってまるをもらってきなさい。丸をもらったら、なぞった中を丁寧に赤鉛筆で塗りなさい。」
子ども達はいろんな先生からまるをもらってうれしそうにしている。
全員がまるをもらったところで次の指示を出す。
「全員手を置きなさい。こちらを向きなさい。次にすることをお話します。全部丁寧にぬれたと言う人は、先生の所に持ってきます。合格と言われたら、この積み木を持っていって□をノートになぞります。それもできたら、ながしかく、それもできたら、△、それもできたら丸に挑戦します。全部書けたら、クーピーを使って中を丁寧に塗ります。」
「一番丁寧な人からブロックをあげようかな。」
子ども達が教科書を持ってくる。
あまり厳しくしないが、明らかに雑にぬっているものはやり直しを命じる。
どの子も教科書を持って来たことを確認して次の指示を出す。
「これから紙を配ります。今持っている積み木、どれを使ってもいいです。積み木を使っていろんな絵を書いて御覧なさい。書けたらもっていらっしゃい。」
あとは、たくさんほめながらまるをつけてあげた。最後に書いた紙を出して終了。

 

 

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